Gururiの日記

かつてはてなダイアリーで付けていたGururiの日記

PTA総会で任意加入問題について発言してきた

総会前に消費者庁へは消費者契約法の観点から、仙台市教育委員会へはPTAは任意加入が前提であることを確認するために電話を入れて話を聞いておいた。前者については企画の稲垣さんという方が丁寧に対応して下さったが、「PTAへの勧誘は合同行為だと思われるので消費者契約法は関係無いのではないか」という見解。合同行為について知らなかったため&総会の時刻が迫っていたのでそれ以上突っ込めなかったが、その後俺はWikipediaで合同行為について確認、PTA設立はともかく、入会・勧誘は合同行為じゃねえだろこれ、と確信していた頃、川端裕人さんも消費者庁に電話して確認してくれた。結論としては「『強制加入の状態は消費者契約法に違反する可能性がある』と言うのは特に問題が無い」(だけど現在判例も無い)と言うことらしい。
んで、いざ総会。用意されていた議事を消化して、議長が「他に何かありませんかー」というのに三秒ほど他に誰も手を挙げないのを確認して挙手。まず会則の2条、会員の定義について異議があることを表明。続いて総会に出席している人で「PTAが任意加入の団体、すなわち入るも入らないのも自由であることを知っている人」に挙手してもらう。役員席から1名(確か副会長)、一般会員席から数名。多分2桁はいなかったと思う。消費者契約法の話は今回持ち出さずに、あくまで市教委に確認した「PTAは任意加入の団体である」という観点から話した。会則に任意加入である旨を明記し、入退会のルールを整備して欲しい、というのが要望したこと。会長*1はほぼ「うちの小学校に子供を通わせている保護者には子供達を見守り育てる義務がある(だから入れ)」「PTA活動を通じて我々も成長でき、色々勉強になる(だから入れ)」結局のところ、色々理由を付けてはいるが「PTAに入るのは保護者の義務だ。例外は認めない」という主張。そうじゃないんだ。見守り育てるのは義務かもしれないが、それはPTAに入るのとイコールじゃない。で、しばらく押し問答である。あまりに話が通じないので、思いあまって「任意加入という言葉の意味を理解してますか?」と質問してしまった。任意だと言いつつPTAに入るのは義務だと言い張る事に矛盾を感じないのだろうか。感じないから言ってるんだよなぁ……。
その後事務局から役員決めの時の俺の誤解について指摘してくれたのでそれについては撤回。今は先生じゃなくPTA事務局が電話かけてるらしいが、その電話番号はどこから出て来た物?あと「PTAの役は子供1人につき2回でお願いしているが、これは強制ではない」という言質を取れたのが今回最大の収穫だったかもしれない。
最終的には事務局次長の一人である教頭先生が「この問題は事務局預かりでいかがか」という提案をしてきたので、継続審議と理解して今日のところはおしまい。あ、その前に「会員になれる方を是非保護者と教員だけではなく地域の方々にも広げて下さい」とお願いしておしまい。のはずだったんだが、その後の新会長が新役員紹介時の挨拶で「就任していきなり重い問題を背負いましたが」と言ってくれた。予想外だったが嬉しい発言。来年度には変わるといいなぁ。検討会議には是非呼んでいただきたいところ。副会長がわりと仲のよいお母さんなので今度会ったときにお願いしてみよう。
とにかく、喋ってる間は足がガクガク言っててもう大変だった。終了後、同じクラスのお母さんが「応援してたよ!」と言ってくれたのが一番嬉しかったなぁ。

PTA再活用論―悩ましき現実を超えて (中公新書ラクレ)

PTA再活用論―悩ましき現実を超えて (中公新書ラクレ)

*1:正確には既に前会長なので彼が答えるのは立場上おかしいよなぁ。